お茶の豆知識
こんな時、こんなお茶
1日の中で、お茶を飲む機会はたくさんあります。
飲む状況に合わせて、お茶を選び、入れ方や飲み方にこだわれば、もっとおいしく、そしてお茶に秘められた効果をより期待することができます。
▼仕事の合間
■上級煎茶
頭脳の働きを活発にするカフェインは、上級煎茶になるほど多く含まれています。上級煎茶をやや高めの湯で入れて飲むのがおすすめです。
仕事の合間に飲むお茶にはリフレッシュ効果もあります。
▼力仕事やスポーツの前後
■上級煎茶
筋肉刺激効果もあるカフェインを多く含む上級煎茶が適しています。
力仕事やスポーツを始める20~30分前に飲み、体を動かしている最中でも、20~30分おきにコップ1杯飲むと良いといわれています。
■番茶・ほうじ茶
汗を流した後には、水分不足の状態になっているので、番茶やほうじ茶をたっぷり飲むのがおすすめです。
▼食後
■中・上級煎茶
食後には、虫歯菌の増殖を抑えたり、食中毒を予防するカテキンが多く含まれている、中・上級煎茶がおすすめ。やや高めの湯温で入れると良いでしょう。
また、たっぷり飲むことができる番茶やほうじ茶、釜炒り茶なども合います。
▼油っこい料理の後
■ほうじ茶・烏龍茶
油脂分の多い食後に飲むと、口の中のべとつきが消え、さっぱりとします。
▼空腹の時
■番茶・ほうじ茶・玄米茶
カフェインが少なく、軽い口当たりの番茶やほうじ茶、玄米茶などが向いています。
特に胃の弱い人は、空腹時に浸出液の濃度の高い玉露を飲むと、胃の粘膜などを刺激することがあるので注意が必要です。
▼眠気や酔いを覚ましたい時
■上級煎茶
カフェインの含有量が多い上級煎茶がおすすめです。
高温で入れるとカフェインの浸出が多くなり、苦渋味はやや強くなりますが、よりカフェインの持つ覚醒効果が期待できます。
▼就寝前や夜間
■番茶・ほうじ茶
カフェインの少ない番茶・ほうじ茶が適しています。
カフェインを多く含む上級煎茶などを飲むと、人によっては就眠を妨げる場合があるので注意が必要です。
▼お年寄り、幼児、病人の常用
■番茶・ほうじ茶
常用としては、番茶やほうじ茶などの濃くないものがおすすめです。
カフェインの多いものは、あまり好ましくありませんが、嗜好性もあるので、煎茶を飲む場合は、二煎目のカフェインの浸出量の少ないお茶を飲むのも良いでしょう。
また赤ちゃんには、番茶やほうじ茶をサッと入れたものや、出がらしを人肌に冷ましたものが良いでしょう。