美味しいお茶の入れ方
煎茶の入れ方
煎茶の魅力は、お湯の温度などによって味わいが変化し、ひとつのお茶で様々な香味を楽しめることです。
お茶の成分の溶け出し方をコントロールすることにより、80℃以上で入れれば苦渋味が強く、それより低い湯温で入れれば、うま味と甘味を強く感じられるお茶が入れられます。
上級煎茶 | うま味や甘味を豊富に持っているのが特徴ですので、それを味わうために、苦渋味があまり出ないように、お湯の温度を少し冷まして入れます。 (70℃くらいが適温です) |
中級煎茶 | 日常のお茶としてよく飲まれ、さっぱりとした味わいと、さわやかな香りが特徴のお茶です。その香りと、キリッとした苦味を味わうために、やや高めの湯温で入れます。 (80~90℃くらいが適温です) |
▼煎茶の入れ方 ~手順~
1. | 5分程沸騰させた湯を用意する |
2. | 各湯のみの8分目まで湯を注ぎ、湯冷ましする (上級煎茶の場合、湯冷ましに一度、湯を移してから湯のみに注ぐ) |
3. | 急須に茶葉を入れる (1人分は2~3g。1人で飲む場合は5g。) ※茶さじ(ティースプーン)で軽い山盛りで約2g、山盛りで3gが目安となります |
4. | 湯呑みの湯を急須に注ぎ、蓋をして1分程待つ (上級煎茶の場合、2分程待つ) |
5. | 各湯のみに、少しずつ順に注ぐ (茶碗3客の場合、①②③と注ぎ、③②①と戻り、これを繰り返す) |
6. | 最後の一滴まで注ぎ切り、急須の蓋をズラしておく (茶葉が蒸れず、2煎目以降も美味しく淹れられる) |
7. | 二煎目以降を入れるときは、その都度、少しずつお湯の温度を上げ、浸出時間は半分程にして入れる |